からだのこと

GW明けの体調不良・五月病の原因と対策|自律神経の乱れを整える予防法

春のゆらぎに気づく
五月病と自律神経を整えるということ

いつもありがとうございます。健康管理士一般指導員、介護福祉士、そして真菰と植物のブレンドティー「マコモノハ」をプロダクトしているShizukuです。ここでは健康管理士の視点から、予防医学的なアプローチをお伝えしています。

春は本来ワクワクする季節ですが、その一方で心と体に負担がかかりやすい時期でもあります。新しい環境への適応、気温の変化、そしてゴールデンウィーク明けの生活リズムの乱れ—これらが重なって「なんとなく気力が出ない」「体がだるい」「やる気が起きない」といった不調を感じる方が増えます。

気持ちは前向きなはずなのに、体がついてこない。そんな違和感は、季節の変化に体が反応しているサインかもしれません。

GW明けに増える
体調不良と五月病とは

「五月病」とは、環境の変化や連休による生活リズムの乱れ、気候の変動などが重なることで起こりやすくなります。
春は就職や転職、引っ越しなど生活環境が大きく変わるタイミングでもあり、知らないうちにストレスが蓄積されていきます。
私自身も、春になると肌の赤みやかゆみが出ることがあり、環境の変化を体で感じることがあります。「あ、今ちょっと影響を受けているな」と。

さらに三寒四温(寒い日が数日続いたあとに暖かい日が訪れる、寒暖差を繰り返しながら春へ向かう気候の変化のこと)といわれるように、気温差や気圧の変化も激しく、これらは「外的ストレッサー」として体に影響を与えます。

その結果、心と体のバランスが崩れ、不調として現れてきます。


自律神経の乱れと
ホメオスタシスの関係

ストレスがかかると、体が本来持っている「ホメオスタシス(生体恒常性)」という機能が影響を受けます。
ホメオスタシスとは、体温や血圧、免疫などを一定に保ち、体の状態を安定させようとする体の働きのことです。

ホメオスタシスの3つの役目

自律神経:オン(交感神経)とオフ(副交感神経)が切り替わることで、呼吸や血圧、体温などを調整
内分泌:ホルモンを分泌し、体の機能をコントロールする
免疫:外からのウイルスや細菌から体を守る

この3つがバランスを取りながら体を安定させる仕組みです。これらは互いに影響し合っているため、ひとつが乱れると連鎖的にバランスが崩れていきます。

ストレスを受けると、まず脳の「視床下部」が影響を受け、この3つの機能にうまく指令が出せなくなります。その結果、食欲不振、頭痛、めまい、不眠、疲労感といった体の不調や、イライラや無気力といった心の不調として現れます。

温度変化の大きい春は、ホメオスタシスの機能に負担がかからないよう、服装を工夫して日中と夕方の気温差を調整できるようにしましょう。羽織ものやインナーの工夫などで、外気の温度差をやわらげることが大切です。


GW明けの疲れ
五月病のサインに気づく

「なんとなくいつもと違う」「少し疲れやすい」といった小さな違和感は、体からのサインです。

身体症状
疲れやすさ、だるさ
食欲がない
頭痛や腹痛
眠れない、または寝ても疲れが取れない
めまいやふらつき

心の症状
やる気が出ない
イライラする
自信がなくなった

特にGW明けは生活リズムの変化によって自律神経が乱れやすく、気力が出ない、集中できないといった状態になりやすい時期です。

また、天気に左右されることが多い関節痛が現れることもあります。これは気圧の変化が短い周期で起こり、交感神経が刺激されて血管が収縮し、血流が悪くなるためです。その影響が関節痛として現れます。

大切なのは、その不調を無理に乗り越えようとするのではなく、「今はそういう状態なんだ」と一度立ち止まって気づくことです。
そういった小さな変化に気づくことが、整える第一歩になります。


五月病の予防と対策
日常でできる整え方

春の不調対策としてまず意識したいのが「体温」「環境の調整」です。

気温差が大きい季節は、ホメオスタシスの機能に影響します。体温調整の手伝いができるよう、羽織ものやインナーで調整し、体にかかる負担を減らします。

気圧の変化は自然のことなのでコントロールはできませんが、自分がどんな天気のときに不調が出やすいかを知ることも大切です。天気とその日の状態を記録して、自分のパターンを知ることもひとつの方法です。分かっていると対策も取りやすくなります。

実は私も、天気が悪くなる前日に頭痛が出るというパターンに気づいてからは、天気予報を見て「あ、明日は雨だから気をつけよう」と、事前に意識できるようになりました。

不調の出方は人それぞれで、雨の日に症状が出る人もいれば、天気が良くなるタイミングで出る人、あるいは天気が崩れる数日前から影響を受ける人もいます。

もし自分のパターンがまだ分からない場合は、天気・気温・気圧と、そのときの体調を簡単にメモしてみてください。1ヶ月ほど続けると、少しずつ傾向が見えてくると思います。自分のパターンが分かるようになると、天気予報をヒントにその日の過ごし方や服装を工夫できるようになり、心の準備もできますよね。「明日は雨かー。また頭痛くなるかな。。。よし、ちょっと手を抜こう」そんな日があっても良いのでは?自分の体が一番大事です。

また、睡眠も非常に重要です。良い睡眠こそが、自律神経を整える大切な要素です。寝ている間にホルモンのバランスが整い、免疫も回復します。

  • 良質な睡眠に必要なこと
    ・光
    ・日中にしっかり日の光に当たる
    ・そうすると、眠る時間が来たときに睡眠ホルモン(メラトニン)が自然と分泌されます
  • 食べ物
    ・睡眠ホルモンの材料になるトリプトファンを含む食品を摂る
    ・大豆製品、鶏肉、卵、乳製品、魚などをバランスよく
  • 温度と環境
    ・眠る1時間前には、パソコンやスマホの光を避ける
    ・部屋を暗くして、脳に「眠るよ」という合図を伝える
    ・寝具を快適な温度に調整する

睡眠は1日の約3分の1を占める大切な時間です。1日8時間眠るとすると、1ヶ月で約240時間、1年で約2,920時間になります。
この積み重なっていく時間の質を整えることが、日々の体調を大きく左右します。

春の不調は誰にでも起こり得るものです。気圧や気候はコントロールできないからこそ、「無理をしない」という選択もとても大切です。

調子が悪い日は「今日はこういう日」と受け入れて、少しゆるめに過ごすことも一つの対策です。無理にいつもと同じように過ごすのではなく、少しずつ自分に合う方法を見つけていくこと。それがストレスの軽減につながります。

自律神経を整える習慣
夜の一杯という選択

1日の終わりに、少しだけ立ち止まる時間をつくる方法としておすすめなのは、寝る前に温かい飲み物をゆっくり飲む、寝具にアロマの香りを軽くつけてみる、など。その時間は体と心をゆるめるきっかけになりゆっくり休める準備になります。
また、香りは脳に直接届き、緊張をゆるめるサポートにもなります。忙しい日々の中で、ほんの数分でもいいので、自分のための時間を持つこと。それが結果的に、次の日の体調や気分の安定につながっていきます。



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